6mAM QRPp ハンディトランシーバーの詳細

 クリコン

 高周波増幅と2MHz台へのコンバータ部です。
FCZコイルは手巻きしていますが便宜上FCZと表記しています。
TA7358APはまだ手に入ります。
8番ピンで発振周波数を確認すると16MHzが確認できます。
48MHzのはずですが高調波でコンバートするようです。
 出来上がったら受信機につなぎ,2.55MHz付近で50.5MHzが受信できることを確認します。
 
 ラジオ用IC LA1600
 2MHz代のAMラジオです。
発振周波数はIFの455KHzを引いた周波数で発振させます。
発振コイルはFCZ1R9と表記していますが,
7Kボビンに巻きました。LA1600側は12t,330PF側は45tです。
発振周波数はコイルのコアと330PFで調整します。
この調整は手間がかかります。
8番ピン,5番ピン,3番ピンだけの回路を工作してカットアンドトライです。
バリキャップと330PFの間のコンデンサ102を小さくすると変化幅が小さくなります。
供給電圧を上げると変化幅が大きくなります。
 セラミックフィルタは手持ちの安物です。
 出来上がったら,2.55MHzをディップメータなどで発振させ受信できることを確認し,
さらに,クリコンをつないで50.53~50.66MHzが受信できることを確認します。

 クリコンとLA1600の基板

水晶発振部
 2SC1815で発振させ50mWほどの出力があります。
この発振回路は「アマチュア無線入門ハンドブック」の50Mc7石トランシーバーを参考にしました。
次段をドライブしやすく,水晶も切替ることができ良い回路だと思います。
 水晶3個は小型のロータリースイッチで切り替えます。NKKスイッチズのNR01-103ANB4です。
FCZコイルは7Kボビンではなく10Kボビンを使います。
7Kボビンだと30mWぐらいしか出ません。10Kボビンだと70mWぐらい出ます。
ファイナル
 ファイナルは2SC2314,ゲインが高く,50mW入力で2W近く出ます。
初めは2SC1957でしたが2SC2314が77円(樫木総業)で売っていたので交換しました。
この送信部は2石で1W以上出ますのでお勧めです。
 ただし,出力は1以下に抑えた方が明瞭度が上がり,正しい変調になります。
私は1W弱に設定しました。20PFのトリマで調節します。

低周波電力増幅部
 送受信共有です。小さいリレーで切り替えています。
秋月で80円,10mAぐらいしか消費しません。
コイルに極性があるので要注意です。特にホップノイズもなく良好です。
 NJM386BDは入力170mVで1.1Wの出力を計測しました。
1番ピンと8番ピンの10µFは使いません。送受信とも必要ありませんでした。
 変調トランスは4Ω端子を使いました。


マイクアンプ
 初めは2SC1815で実験しましたが,やはりリミッターを付けた方が
了解度が上がるのでNJM3783にしました。
電源の470Ωは電圧降下用です。NJM2783は最大定格13Vなので。
LEDはECMへ供給する電源のツエナーダイオードとして利用しています。
VRはゲイン最大の位置でちょうど良い感じです。
1番ピンの470Ωはもう少し小さいほうが良いかもしれません。
AFのBPFを省略しましたが,223や103のコンデンサの値を調節して,甘いですがBPFとしました。

送受信切り替え
 電源とアンテナの送受信切り替え
アンテナのローパスフィルターもここに付けました。


受信調整のためのミニ送信機
 6mAMはほとんど聞こえません。受信調整用の電波を発射するミニ送信機です。
FCZの寺子屋シリーズ♯067「ポケットトランシーバー」を参考に作りました。
音がいまいちですがトランスがいらないので簡単です。
音のソースはラジオやCDデッキなど。髭のように伸びているコードはアンテナです。