変調の調整について
プリドライバーの2SK439のコイル,セミファイナル・ファイナルのトリマコンデンサ
これらの調整次第で出力や変調・SWRが変化します。
ドライバーを持つ手が痺れるほどクリチカルです。
調整手順
①セミファイナルとファイナルのコレクタ電流を測れるようにする
②SWRとパワーが監視できるようにする
③アンテナはダミロードではダメ。
若干ずれた周波数に同調してしまうことがあります。
ダミーではSWRの変化がわかりません。
飛ばない同調したANTを作ります。
④他の無線機でヘッドフォンを使ってモニターします。
⑤妨害電波にならないように注意しながら(6mAMは心配ない?)
「ただいま試験中,こちらはコールサイン,本日は晴天なり」
とやります。
⑥AMは適切な励振がないと出力が出ません。
プリドライバー2SK439を最大出力に合わせておいてもうんともすんともいいません。
落ち着いて調整します。そのうちセミファイナルのコレクタ電流が流れだします。
ファイナルのコレクタ電流も流れ出します。
パワーが出てきます。SWRが跳ね上がります。
SWRが上がらないよう維持しながらパワーを上げていきます。
ヘッドフォンからの音も刻々と変化します。
私の場合はSWRが1で,ヘッドフォンからの音もまともな状態で,2Wちょっとでした。
最初は出力最大に合わせていましたがそれでは交信できません。
2Wちょっとでもピークでは10W近く出ていますのでコレクタ電流はたくさん流れます。
それでも出力を欲張っては失敗です。
波形測定
波形測定の様子です
安物のデジタルオシロ,使い方がまだよくわかりません。
こんな仕掛けでピックアップしています,いい加減です。
キャリア波形,Vpp4.4Vほどです。
1KHz正弦波の変調波形,Vpp8V
Vpp8.8Vなら正しいAMですが…
実際の交信では皆さんとても良い音だと褒めてくれますが,
なかなか本当のことは言いずらいものですよね。