5.各回路について

 

マイクアンプ
 内蔵していません。手元でゲインやリミッターを調整できるように専用スタンドマイクにマイクアンプを入れました。
 専用スタンドマイクのページをご覧ください。

キャリア発振器
 TS-520のものをそのまま使いました
 CWとAMは3.395MHz SSBは3.3935MHz
 LSB端子を使いますが後で述べるようにUSBが出ます。

平衡変調回路と2SK241(2SK439)のアンプ
① このアンプが発振して困りました,ソース抵抗を1KΩにして安定しました
② リング変調の100ΩのVRとトリマコンデンサでキャリアが最小になるようにします
  受信機で3.395MHzを受信しながらやれば簡単です
  これをきちんとやらないとSSB送信時,無音でもパワー計が振れるトラブルが起きます
③ マイクアンプとキャリア発振器をつなげばDSBが出ます。受信機で聴いてみましょう。USBとLSBどちらでも同じように聴くことができます。
④ AM-T9VのVRの調整
  この調整は大変微妙です
  モニターしながらきれいなAM,正しいAMになるポイントを探ります
⑤ CW-T9VのVRの調整
  パワー計を見ながらパワーが最大になる手前で止めます
  やたらと電圧をかけてはいけません

クリスタルフィルター
詳しくはこちらをご覧ください
これをつなぐと今度はDSBではなくUSBになります。LSBでは復調できません。

第一混合
VFOからの5.5MHzとクリスタルフィルターの3.395MHzから8.895MHzを作ります
VFOは5.5MHzから4.9MHzほどの変化があり,下は8.3MHzほどまで下がります
複同調にして少しでもスプリアスを減らしましたが,効果のほどは?です
ここでもまだUSBです。

第二混合と局発
3.5MHzと7MHzの2セットです
局発は2SK19一石で済ませました
こちらも出力は複同調にしました
ここでやっとLSBになります
コイルの調整には十分気を付ける必要があります。ファイナルを付け,ダミーロードで出力最大ポイントに合わせると,とんでもない周波数に同調してしまいます。
ファイナルが広帯域アンプですので,必ず周波数を確認しながら調整する必要があります。
可能なら電波が飛ばない同調したアンテナを付けて調整するのが良いでしょう。
パワーとSWRを見ながら調整します。
なお,どうしても3.5MHZの方がパワーが出るので,2SK439のソース抵抗で出力を合わせています。
0Ωにすると3.5MHzでは8Wほどの出力になります。


ファイナル
セミファイナル2SC1815とファイナル2SC1971です。
この回路は私の自作でよく使っています。
今回は3.5と7MHzなので2SC1815ですが,高い周波数では2SC1906を使います。
2SC1971はケースを放熱器にしています。



送受信切り替え,ANT切り替え,BPF
特に変わったところはありません

パワー検出回路
 私は必ずパワー計を内蔵させます。電波が出ているかどうか心配だからです。
 
いつもはワイヤーを2,3回巻くだけなのですが今回は凝ってみました。

ピークホールド回路
 CWの時は符号に従ってメーターの針がピュンピュン振れるので良いのですが,
SSBやAMでは針があまり触れません。つい怒鳴りたくなったり,マイクゲインを上げたくなったりするものです。
ALCがないので気をつかいます。
そこで最近はPWR計にはピークホールド回路を付けています。
電波がしっかり出ている感じでとても気に入っています。
入力の610Ωはラジケータの内部抵抗に合わせます。普通にテスターで抵抗値を測ればOKです。
調整はONとOFFの時に指示が同じになるようにVRを調整します。
CWで調整するのが一番簡単です。AMの場合はマイク入力をゼロにしてONOFFの指示を合わせます。


高周波増幅・第一混合
 受信部は「ハムのトランジスタ活用」(JA1AYO著)の「通信型受信機の製作」を参考にしています。
 TS520から取った3SK35を使ってます。この回路のAGCはかなり強力です。感度が良すぎるのでゲート2の電圧は1V程度にしています。



第二混合
 この写真「OSCから→」は「VFOから→」に訂正してください。第一混合と同じ回路です。


IF増幅・平衡検波回路
 これも「ハムのトランジスタ活用」の回路です。TA7124Pはサトー電気で買いました。


AGCとSメーター回路


AM検波回路
いろいろ試しましたがTR検波に落ち着きました。
7195KHzは大陸からの混変調に悩まされます。ANTクリスタルフィルターが必要です。



AFアンプ
いつも悩まされるのですが,今回は切替ノイズが一切ありません。なぜだかよくわかりません。